Dream or Reality 「ポ、ポ、ポッ…!!」 朝早く。 予想だにしない事がドラコのベットの中で起こっていた。 「ポ?僕は”ポポポ”なんて名前じゃないけど?」 「ち、違っ…!」 叫ぼうとしてまだ朝早くだと気付き、とりあえず自分を落ち着かせた。 昨日、いつも通りにベットに入り眠りについたのは覚えている。 そして朝、つまりは今起きれば…何故か隣であのハリー・ポッターがにやにや笑いながら自分を見ていたわけだ。 「な、何で…こ、ここにっ!?」 震えながら毛布を引き寄せるとハリーは意味ありげに笑ってみせた。 「何言ってるんだい?昨日の事をもう忘れたの?」 「き、昨日って何のことだ!」 ドラコにはハリーの言っている事がまったく身に覚えがなかった。昨日なんて別にいつも通りに過ごしただけであり、特に何か変わった事が起きなかったはずである。 ……突然、視界が回った。 声を出す暇もなく上を見上げるとハリーが居る。天井が見える…。 「そんなに大声出したらみんなが起きちゃうよ?」 お構いなしにハリーはドラコの耳元で囁いてきた。 ぞっと背筋に悪寒が走ったのをドラコは感じた。 「な、何する気なんだ、ポッター…」 「やだなぁ、分かってるくせに…」 「や、やめッ……!!」 「っ!!!!」 はっとして目が覚めると誰も居なかった。 隣を見てもハリー・ポッターなど居るわけがない。 「……夢…」 と言う事は、あの最悪な事態は現実ではなく夢だったという事だ。 「……」 確かにアレが夢で本当に、本当によかったが何故、あんな夢を見たのだろうか。あまりにもリアルすぎる。しかも自分のベットにハリー・ポッターが居るあたりが……。 「最低だ…」 その言葉はそんな夢を見た自分に対してなのか、それとも夢の中の彼に対してなのか…。 ドラコは頭を抱えて気まずい朝を迎えた。 ※私の中でのハリドラってこんな感じです。 |